でも、全然、怖い夢でも、以前に書いた虫などがウヨウヨという気持ち悪い夢でもない。
言ってみれば「セコい」夢で、我ながらはげしくうんざりした気持ちで目覚めた。
おまけにそれをやたらと細かく覚えているのである。
私はだれかの結婚パーティに呼ばれていた。私を呼んだ人は新郎だが、私にとってさほど親しくない誰かであるようだ。なにかのつながりで出席するハメになっているが、たいして祝いたいような気持ちでもない。新郎は割に調子のいい、芸能人っぽいムードのヤツ。
私は、なにか余興で演奏するのを頼まれたので、パーティの開始前昼頃に、割に狭苦しいバーのような会場に行った。そこでその日の会費を支払っている。
それからしばらく時間があったので外に出て、パーティが始まってから会場に戻った。会場は既に満員で、昔一緒にビッグバンドをやっていたオジサンたちも来ていた。
私はすでに会費を払ったつもりでいたのに、受付の女の子に会費を払うように言われた。すでに払っているはずだと思ったのだがなんだかはっきりせず、仕方なく私はもう一度払うことにした。それが妙にハンパな、3450円とか言う金額である。私は4000円出した。ところが受付の女の子がお釣りをくれようとしない。お釣りは?と私が催促しても、なにやらウダウダしていっこうにお釣りをよこそうとしないので、業を煮やした私は、彼女が持っていた小銭のケースを奪って、勝手にお釣り分のコインを持ち出してしまった。非難する彼女。しかも私の後ろにいたオバサンが、
「あなたね、こういうのはご祝儀だから…」
と私を諭す。そうもあろうとは思ったが
「お釣りをくれようとして、それをこちらが『ご祝儀だからお釣りはいりませんよ』というのが筋で、初めからあたりまえのようにお釣りをよこさないのはおかしい」
と大反論。それもそうね、とそのオバサンは納得してくれたのだが。
でもそこで私は、たしかに昼間の時点で私はすでに払っていたはずなのだということも確信してしまい、私はそのようにあなたに言ったのにそれもろくに聞いていなかったではないか、と受付の女の子を責める。
…てな具合に、ものすごーーーくセコかったのである。
私はとにかく、なんだかすごく怒っていた。怒る自分がせこい、オバサンが言うようにこれはたしかに祝いの席であるというのに、と夢の中でも思って忸怩たる気分になっていつつ、それでも受付の若い女の子に腹が立って腹が立ってどうしようもなかったのである。
で、目覚めて、ぐっっっったり した気分だった。
こうやって思い出してもウンザリする。なんでいちいちこんなに覚えていなけりゃいけないんだ。ここに書いた以外にもまだ覚えていて、しかもあまり楽しくない内容もあるのだが、いい加減にしておきたい。つーか我ながら「勘弁して」という気分。
いったい私は何を怒っているのだろう。
どうもなんだか、実生活で、解決されていない微妙な怒りがあるように思えてならない。
むかしよく見たのは、あきらかに酷いことをされて、私が「正当に」怒っている夢。実生活では、腹が立っても、相手にも相手の事情があるわけで、そんなに一方的に相手を責められるような状況でもなく、だからあからさまに怒りきれず、フラストレーションになったりする。夢の中では、自分が怒ることに正当性がある感じで、それはむしろある意味ではフラストレーション解消だった。
でも今回の夢はねえ…。なんか変にリアルで、実生活と変わりないくらい、「怒っている自分を正当化しきれない」状況で、それで疲れが倍加。
もしかしてほんとに「心病んで」るかも…。