2007年09月19日

祝福の虹

3連休は恒例のサンバ仲間との式根島旅行。昨年は台風に祟られ行かれず仕舞いで、だから今年はリベンジ!と今まで以上に気合いが入るが、恐れもまた今まで以上。
1週間前から天気図に一喜一憂。関東地方を襲った台風9号のあとも、前線は居座るは熱帯低気圧は次々発生するは、気が気でない。予報でも連休は雨模様で気温も低めと言っていた。
ところが次第に予報は変化する。太平洋高気圧が勢力を盛り返してきたのだ。前線は押し上げ(東北の方々ごめんなさい)、熱帯高気圧から変わった台風は西に押しやる(沖縄の方々ごめんなさい)。
悪天候を被った方々には申し訳ないが
「やた!太平洋高気圧エライ!」
とひそかにつぶやく。自分に海行きの予定がなかったらむしろ
「え〜、もういい加減にしてくれよ〜」
とか呪ってたと思うが(^^ゞ

それでも予報ではなぜか伊豆諸島地方は雲が出やすく一時雨で、むしろ東京より気温は低いと言っていて、いまいち安心出来ない。台風は沖縄の方にいるとはいえ、その影響でうねりがかなりあるようだ。いくら天気がよくても船が欠航したらどうにもならない。
……てなぐあいに心配症の私は心配し続ける。なにしろ旅行の幹事でもあるから心労が大きいのだ。天候までは私の責任じゃないはずだけれども、もし天気が悪くて楽しみが減ったら申し訳ない気が、ついしてしまうのである。

そんな具合だからこそ、15日朝、無事に船が出航しただけでむやみに嬉しい。それまで本当に半信半疑だったのだ。
天気も良くて暑い。

ところが式根島手前の新島まで来たら雲が垂れ込めてきた。今にも降りだしそうなどんよりした曇り空のもと、間もなく式根島到着致しますと船内放送。やっぱり予報通りか…とがっかりした。
ところがところが。新島を過ぎたらまた晴れてきた。僅か10キロ程度しか離れていないのに、式根島はしっかり晴れていて、港内ですら美しい海の碧さは健在!
ここでやっとやっと、私は心から安堵し、喜びが込み上げる。大袈裟かも知れないが、何しろ夢にまで見た(しかも度々)美しい海に2年ぶりにやっとやってきたのだ。上陸し、幸福感を噛みしめる。

結局、2日間の滞在中、式根島はずっと晴れて暑く、風も強くなく、海遊びにはこれ以上ない絶好の日和だったのである。水は少し冷たかったが澄んでいて魚もたくさんいた。詳しいレポートはサンバチームの公式HPに書くのが恒例なのでここではこれ以上書かないが、海遊び、BBQ、温泉等々、遊びつくし、幹事が困るようなトラブルらしいトラブルもなにもなく、ただひたすら楽しく幸せな時間を過ごした。

そして3日目。帰りの船が出るのは3時すぎなので午前中はまだ丸々海遊びに費やせる。その時間をしゃぶりつくすように楽しみ、そろそろ帰る準備を、と宿に戻ろうとしたころ、急に本格的に曇り始め、なんと雨まで降ってきた。なんというタイミング。

それからしばらく、雨が降ったり晴れ間が出たりの不安定な天気が続いた。
そして、帰りの高速船を待っている港でのこと。高速船は到着が15分ほど遅れ、私たちはだらだらと待っていたが、退屈して、釣りをしている人たちのそばに見学に行ったりとうろちょろしていた。霧雨のような雨がまた降ってくる。
が、次の瞬間、
「あ!虹!!」
だれかの叫びにふと見ると、対岸の新島(のお尻)をまたぐように虹が出ているではないか。淡めではあるが、海上にある「根元」まではっきり見える。しばらくすると反対側の根元も見えるようになり、ちょうど新島をぐるっとまたぐ、完全に半円状の虹となった。
「うわあ!」

神々しい、とはこのことである。
「祝福されている!」
と思わずにいられなかった。単なる自然現象と言われればそれまでだが、タイミングといい、状況といい、これをありがたがらずに何をありがたがるか、というくらいの素晴らしさ。
東京を出発するまでの心労(…ってほどでもないのだが、あまりに心配しすぎてワクワクするヒマがなかった)が完全に報われた気がした。
天使よ、神よ、ありがとう!
ああ幸せ。

去年だって、台風で諦めたとはいえ、それはある意味「大人としてのやむを得ない判断」であって、つまり直撃しなくとも波が高くて帰りの船が欠航したら、仕事を休めない人たちはものすごく困るということでやめることにしたのだが、実を言えば式根島自体は少なくとも土曜日は晴れていたし、帰りの船も結局は欠航しなかったから、天気はやっぱり私たちの味方をしてはいたのだ。これまで10年ぐらい続けて(7月に大地震があって見合わせた2000年を除いて)行っていて、台風シーズンのまっただ中というのに、ほとんどは天気に恵まれていたのだし。

式根島の神様(?)は、着いたときには雲を払いのけて
「よく来たね!」
と2年ぶりに来た私たちをことさらに歓迎してくれて、帰りにはあの虹をもって
「またおいで!」
と言ってくれたのだなあ!
と思うことにしておこう。
(それってなんだか島の民宿のおばちゃんが重なってしまうなあ)

(携帯で撮った虹の写真・一部しか写せなかったけど…)
niji.JPG
posted by おーゆみこ at 15:17| Comment(2) | TrackBack(1) | ■日々つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今日の記事は何かこっちも読んでいてうれしい気持ちになりました☆
楽しく遊べてそれが天の祝福を受けるという・・
・・・。
話は変わりますが神戸人です。
私は。
おーゆみこさんが神戸でのサンバカーニバルで感じたこと、同感です。
同郷として申し訳ありませんでした。
神戸って土地、性に関してはそんなにオープンではありません。
福原とか行く人はそんなにいません。
普段、性的欲求を溜め込んでいる人は神戸にごまんといると思われます。
そんな目的でサンバを観にこられても困りますよね。
サンバというのはお祭りなんですから。
もちろん、女性の体を見るのも大事ですがそれはあくまでもお祭りを楽しむんだ、という仲間意識
、応援の気持ちがあってのものだと思います。
神戸って街、便利ですが人はそんなによくないことは地元の私が感じています。
すいませんでしたね。
Posted by エイチ at 2007年09月20日 11:42
神戸の方でしたか。
お気を悪くされたらすみません。
神戸の方々自体を悪く言うつもりではもちろんなく、「神戸における観客」の、こちらから見た印象を言っているので、その項目のコメントでも言い訳がましく書きましたが、必ずしもその場の観客は「神戸の人」ではないようですし。
東京や他の地域でも同じような形式で(並んで待って席を取る、ような)イベントをやれば同じようなことになるのかもしれません。

日本では多かれ少なかれ同じ感じでしょうね。性に対する社会的心理的規制のバランスがあまり上手く行っていない。

ともあれ、こちらこそ、神戸の人自体に対する非難とも取れるような書き方で申し訳ありません。
姑息ですが、「神戸の観客」ではなく「神戸における観客」と本文を修正しておきました。
Posted by おーゆみこ at 2007年09月24日 22:05
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Tracked: 2007-10-06 12:20