日曜日には日比谷公園小音楽堂で、浅草エスコーラ・ジ・サンバ協会(AESA)主催のイベント。
ブラジル移民の最初の船笠戸丸が彼の地に赴いたのが1908年、つまり今年は100周年になる。それを記念してブラジル音楽やダンスのパフォーマンスをやろうということになったのだ。
サンバだけではなく、ブラジル北東部の音楽フォホーとか、バイーアのサンバヘギとか、あるいは日系人が結成したロックバンドとか、様々なバンドやダンスグループが次々にパフォーマンスを繰り広げる。
前日が雨で、当日の朝方もまだぐずついていたが、イベントの始まる12時頃からは晴れてきて、さわやかな気候に。無料イベントだし、野外だし、ということで、ピクニック気分。気を利かせてジャイアンが持ってきたお酒やつまみの周りに仲間で陣取り、リラックスして楽しむ。
実は私は出演者で、大トリの「AESAバンド」で歌うことになっている。浅草サンバカーニバルに参加する主要チームから、打楽器数人、歌手とダンサーがそれぞれ一人ずつピックアップされて参加するバンド。ソロじゃないから俄然気が楽。歌手は8人もいるし、前に出ることもないから、衣装もさして気合いを入れる必要もない。
てなことで、気楽にみんなでワイワイ。残念ながら前日のゆきちゃん追悼会で飲み過ぎて二日酔い気味でお酒は飲む気にならなかったが…。
そして2時半からいよいよ出番。このステージで歌う曲は、サンバの世界では「超」がつく有名曲なので知ってはいたが、自分のレパートリーとして歌ったことはなかったので歌詞を暗記しておらず、慌てて暗記しなければならなかったのがちょっと大変だったが、上にも書いたようにソロではないのでかなり気が楽で、まあ大体は覚えたということで安心してステージに上がれた。各チームの精鋭が集まったバンドなので演奏にも不安はなく、思い切り楽しむことができたし、お客さんも大盛り上がりで実に満足。
(早速翌日の新聞にイベントのことが載っていたが、サンバだけじゃなくていろいろパフォーマンスがあり、サンバの部分ももちろんダンサーだけじゃないのに、「約千人がダンサーの華麗なステップに酔いしれた」なんぞと書かれていて、あいかわらずながら苦笑。もちろん歌手の存在などカケラもない)
***
その後仲間と有楽町に移動、ガード下の焼鳥屋で飲み会。二日酔いからはだいぶ回復しているがいつもの調子では飲めない。とはいえ別に「そんなの関係ねえ」。みんなでワイワイやるのが好きなので、飲めなければソフトドリンクでもノープロブレム。
店の外…つまりは道ばたに出したテーブル(というかビールケースに板を載せたもの)で飲んでいるので、行き交う人々を眺めているのがまた面白い(もちろんこちらも「眺められて」いるわけだが。特に外人などは珍しがって写真を撮りたがる)。
多くのチームが合同でやったイベントの後だけに、しばしば他のチームの人たちが通りかかる。そもそも知っている人もたくさんいるのだが、そうでなくても
「なんかサンバの人って分かるよね」
と隣に座ったM氏と言い合う。
自分が顔見知りではない人でも、
「ん?あれは、アヤシイ…」
とM氏と腕をつつきあっていると、案の定、我々の仲間のうちだれかが
「あ!○○さん!」
と声をかけている。あるいはもう一組同じところで飲んでいた「サンバの人たち」のところでひっかかったり、と、とにかく
「ん?あれは…」
と思った人たちについて百発百中に近い正解率。
私とM氏も互いに齟齬なく同じ人たちに反応しているので、どうも、「なにかある」らしい。サンバ的オーラというか?
まあ、イベントの後だし、みな何人か仲間同士で歩いていて、なにやらやたらと楽しげにしている、ということだったのかもしれない。
とにかくなにか妙に「解放されている」オーラがあるというか。
逆に年齢とか性別とか服装とかは、みんなばらばらである…こと自体が特徴とも言える。何人かで連れ立って歩いている人たちがやたらとそれぞれ多様なのだ。同質性がない、という共通した特徴??があるのだ。
いくらなんでもたとえばオフィスにいてもサンバ人は百発百中でそれと分かってしまう…なんてことはないだろうが(それでも全く分からないとは言えないはずだ…)、なんだかもはやサンバ人は日本の中にあって、いってみれば「外国人」的異彩を放ちがち、であるように思える。
サンバをやっているうちにそうなってしまうのか、それとももともとそういう傾向がある人がサンバにはまるのか、ナゾではある。たぶんその両方なのだろうなあ。
などとピープルウオッチングをしたり(されたり)しているうちに時間も経ち、昼間から飲んだくれている連中はさすがに疲れてきてお開き。
でもってまたもや地元でジャイアンにおごってもらって、もちょっとだけ飲んで、満足して帰宅。佳き日なり。
2008年04月29日
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★でもネットニュースでフォローしてあったのだから、許してあげてください<同業者として憐みの目…
そうね、ネットの方がまだましな書き方でしたね。紙面の方はもっとダンサーオンリーな感じで。
もちろん狭いスペースでの限界でしょうしね。「フツーの人」のイメージに違和感を与えない書き方をするしかない。……というのはものすごく好意的な解釈で、記事を書いた人もそのくらいの認識しかない、のかもしれないですけど。でもそれも、こちらとしちゃせいぜい「苦笑」ですがな。私だって他の分野のことについてはそんなもん(以下)ですしね。